水系スプレードライの特徴

水系スプレードライヤー(溶媒に水を使用)では、乾燥ガスに空気が使用され、入熱温度や排熱温度の調整、使用するアトマイザーの選択などにより、粒子の物性コントロールが可能で、お客様の目的に応じた粒子を製造することができます。

原薬物性の改善

原薬物性の改善スプレードライ加工される粉体の粒子径や形状、嵩密度を制御することで、成形性や打錠性に優れた粒子、製剤処方を提供しています。

富士化学工業は、長年のスプレードライ加工による製造の経験と高い専門知識により、原薬の粉末化や粉体物性の改善を必要とされるお客様の様々なニーズにお応えします。

 

 

オイル状原薬の粉末化技術

オイル状原薬の粉末化スプレードライ加工による、オイル状原薬の粉末化の事績が豊富です。独自のエマルジョン安定化技術及び賦形剤に関するノウハウによって、高濃度のオイル状原薬を含有する粉末を高収率で生産することができます。

 

 

 

直打用賦形剤の製造(口腔内崩壊錠用への応用)

直打用賦形剤の製造スプレードライ加工のノウハウにより、エフメルト®と呼ぶ独自の口腔内崩壊錠システムを開発しました。このエフメルト®を原薬と混合することにより、直打で口腔内崩壊錠が設計可能です。

口腔内崩壊錠の性能を向上させるために、別の添加物を外添したり、滑沢剤を最適化するなどの推奨処方の提案も行なっています。

また、エフメルト®の成分と原薬の相性が悪い場合は、エフメルト®の組成をカスタマイズして対応することも可能です。

さらに、 エフメルト®と原薬をそのまま混合できない場合や、より直打用粉末としての機能(混合性、成形性、崩壊性、溶出性)を高めるため、エフメルト®と原薬を同時噴霧乾燥(Co-Spray drying)する製剤設計を提供することもできます。

お客様指定の複数の原料をスプレードライする事で、特定の原薬の直打に適した粉体の製造が可能です。既存の賦形剤のみでは製剤化困難な場合は、是非ご検討下さい。

 

スケールアップ手順

富士化学工業では、少量検討用からコマーシャル生産用までのさまざまなサイズのスプレードライヤーを保有しています。噴霧溶液が水である開放型スプレードライヤーにおいては40年以上の検討実績があり、短期間で少量検討からコマーシャル生産へのスケールアップが可能です。

ラボから商用生産までのスケールアップ