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スプレードライ技術

スプレードライソリューション

難溶性薬物の吸収改善

近年、薬効が期待される新薬候補化合物が、難溶性を理由に、開発が困難な状況に陥るケースが増加しています。このような課題を解決する手法として、富士化学工業では十年以上にわたり、スプレードライ加工による難溶性薬物の溶解性改善ソリューションを提供してきました。例えば、難溶性薬物の吸収改善に有効な技術である固体分散体の製造についても数多くの実績があります。

固体分散体とは

固体状態で不活性な担体又はそのマトリックス中に、1種類またはそれ以上の活性成分が分散したもの(W. L. Chiou, S. Riegelman: J. Pharm. Sci., 60, 1281, 1971)と定義されるもので、製造法としては溶融法、溶媒法、溶融・溶媒法、加熱溶融混練法などが知られています。特に難溶性薬物を非晶質固体分散体とすることにより、溶解性やバイオアベイラビリティの飛躍的な向上や、空腹時と満腹時の血中濃度に差がなくなることなどが知られています。
スプレードライヤーを用いることで、例えば、薬物と高分子担体を有機溶媒に溶解後、スプレーして乾燥するという単純な操作で容易に固体分散体を製造することが可能です。

例1) 製造法の違いによる非晶質固体分散体の相違

スプレードライ加工、溶融法、エバポレーション法で製造したアセトアミノフェンの固体分散体(アセトアミノフェン:PVP=1:0.35)のXRD(X線回折法)パターンを示しました。スプレードライ加工品のみがハローパターンを示し、他の製造法よりも少ない担体量で非晶質化することを示しています。
スプレードライ加工、溶融法、エバポレーション法で製造したアセトアミノフェン:PVP=1:1の固体分散体を、60℃で24時間放置した後のXRDパターンを示しました。製造直後はいずれもハローパターンを示していましたが、24時間後ではスプレードライ加工品のみがハローパターンを維持しており、他の製造法よりも高い安定性を示しています。

例2) 溶解性改善

インドメタシンとPVPからなる固体分散体の溶出試験結果を示しました。スプレードライ加工したインドメタシンとPVPの固体分散体は、物理混合品の約6倍の見かけの溶解度を示しています。過飽和状態を長時間維持することが、薬物の吸収改善に繋がります。

例3) 血中動態改善

原薬(API)とその固体分散体のラット血中動態測定結果をグラフ化しました。原薬の粉砕品に溶解補助剤を使用した製剤に比べ、固体分散体は高いAUCを示しました。

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原薬物性の改善(原薬の粒子設計)

スプレードライ加工される粉体の粒子径や形状、嵩密度を制御することで、インハレーションに適する5ミクロン以下の粒子や、成形性や打錠性に優れた粒子、製剤処方を提供しています。

富士化学工業は、長年のスプレードライ加工による製造の経験と高い専門知識により、原薬の粉末化や粉体物性の改善を必要とされるお客様の様々なニーズにお応えします。

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オイル状原薬の粉末化技術

富士化学工業は、スプレードライ加工のノウハウによって、どんな油でも粉末にすることができます。独自のエマルジョン安定化技術及び賦形剤に関するノウハウによって、高濃度のオイル状原薬を含有する粉末を高収率で生産することができます。富士化学工業では、この手法を応用した数多くの製造実績があります。

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口腔内崩壊錠技術

富士化学工業は、長年培われたスプレードライ加工のノウハウにより、エフメルト®と呼ぶ独自の口腔内崩壊錠システムを開発しました。このエフメルト®を原薬と混合することにより、直打で口腔内崩壊錠が設計可能です。口腔内崩壊錠の性能を向上させるために、別の添加物を外添したり、滑沢剤を最適化するなどの推奨処方の提案も行なっています。
また、エフメルト®の成分と原薬の相性が悪い場合は、エフメルト®の組成をカスタマイズして対応することも可能です。さらに、 エフメルト®と原薬をそのまま混合できない場合や、より直打用粉末としての機能(混合性、成形性、崩壊性、溶出性)を高めるため、エフメルト®と原薬を同時噴霧乾燥(Co-Spray drying)する製剤設計を提供することもできます。

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