会社情報
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あゆみ・沿革
- 1946~1975
- 1976~1996
- 1997~2018
- 2019~現在
富士化学工業の夜明け(1946~1975)
戦後の傷跡が生々しく残る昭和21年10月10日。西田正義、安正は、深刻化する食糧難を解消するために、パン用イースト菌製造を主体とする新会社を富山県上市町の地に設立しました。しかし、思うように業績は上がらず、経営は悪化の一途。けれども、人々のためになるものを提供したいという夢は尽きることなく、昭和26年には、大戦時に陸軍薬剤官を務めていた石野誠三を迎え、胃病を治すための制酸剤の研究に着手しました。こうした努力が実り、昭和29年に「ノイシリン」開発に成功。副作用のない理想的な制酸剤として高く評価され、全国から脚光を浴びました。昭和39年には有機医薬品に進出し、「塩酸ピペサネート」の工業化に着手。無機医薬品製造と有機医薬品製造の二本柱によって、日本の医薬界に確固たる地位を築き、昭和44年には郷柿沢地区に事業拡大のための工場用敷地(31,702坪)を確保。品質向上、コスト低減、スピード化を実現しながら、富士化学工業は戦後から高度成長期へと続く激動の時代を歩みました。
西暦 | ![]() |
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1946年 | 初代社長・西田正義、専務・西田安正、富山県上市町の地に会社を設立。 |
1951年 | のちに、世界を代表する制酸剤となる「ノイシリン」の研究を開始。 |
1954年 | 「ノイシリン」の製造承認許可を獲得し、量産開始。 |
1957年 | 米、英、独など6カ国に「ノイシリン」の特許出願。 |
1960年 | 科学技術庁より科学技術功労賞を受賞。 |
1961年 | 通産大臣発明実施賞を受賞。 |
1962年 | 初代・正義に代わり、西田安正が社長に就任。 |
1965年 | 1号スプレードライヤー完成。 |
1966年 | 2号スプレードライヤー完成。鎮痛鎮痙剤「ピペサネル」を量産化。 |
1969年 | 郷柿沢地区に31,702坪の工場用地を買収。 |
1973年 | 高松宮殿下奉迎し、工場を視察される。 |
1974年 | 郷柿沢工場竣工。有機薬品工場第1棟、3号スプレードライヤー完成。 |
ノイシリンのパイオニアとして(1976~1996)
昭和48年のオイルショックから始まった大不況は、医薬品業界にも大きな痛手を与えました。富士化学工業も苦しい時代がしばらく続きました。しかし、昭和51年に独自の合成方法で国産化に成功した抗悪性腫瘍剤「ネベルクカプセル」を、当社初の製剤化商品として発売。医療の発展に貢献するとともに、業績は再び上昇の兆しをみせます。昭和52年、西田安正社長(当時)は、「独創的な医薬品で尊い人命を救うための新薬開発の体制を組み立て、未来に明るい希望の灯をともす」と述べ、最先端の合成設備を次々と導入。以後数年の間に革新的な技術向上を果たし、国内外の有力医薬メーカーのパートナーとして評価される位置づけとなりました。その後も、大型スプレードライヤーの導入により合理化を推進し、さらにオーファン薬分野に特化した研究開発を進めるなど、パイオニアとしての堅実かつ効果的な施策を実現。平成7年には西田光德が社長に就任し、製造・販売・品質保証までの新たな体制を築き上げてゆきました。
西暦 | ![]() |
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1976年 | 抗悪性腫瘍剤「ネベルクカプセル」新発売。 |
1977年 | 郷柿沢工場に有機薬品工場第2棟完成。社長、科学技術庁藍綬褒章受賞。 |
1979年 | 郷柿沢工場に有機薬品の試作棟完成。 |
1980年 | 郷柿沢工場に4号スプレードライヤー完成。中部地方発明表彰、富山県知事賞受賞。 |
1981年 | FDA工場査察第1回目受審。郷柿沢工場に5号スプレードライヤー完成。 |
1982年 | 郷柿沢工場に製剤工場、品質管理棟完成。 |
1983年 | FTQCの導入。FDA工場査察第2回目受審。 |
1985年 | 郷柿沢工場に無機薬品試作棟完成。FDA工場査察第3回目受審。 |
1987年 | 郷柿沢工場に有機第3棟完成。 |
1989年 | 製剤研究棟完成。 FDA工場査察第4回目受審。 |
1990年 | 郷柿沢工場に有機第4棟完成。 |
1991年 | 食道静脈瘤硬化剤「オルダミン」発売。 |
1994年 | アスタカロテン社(現在のAstaReal AB)が世界初のヘマトコッカス藻の工業的屋内タンク培養に成功 |
1995年 | 西田安正が会長に就任。西田光德が社長に就任。 FDA工場査察第5回目受審。 |
1996年 | 郷柿沢工場に有機精製棟、第三無機工場完成。 |
未来科学への挑戦(1997~2018)
1998年の有機スプレードライヤー設備の完成をはじめ、水添設備や低温設備といったユニークで高度な設備を導入いたしました。これらは、今まで富士化学工業で培ったユーザーのニーズを的確に分析し、必要性を検討した結果です。これで、高度でより必要性の高い治療薬の開発を支援することが可能になりました。また、今後いっそう進む高齢化に備えて、疾病の治療だけでなく代替医療という概念にたって、健康を守ることを念頭においた商品の開発に注力しております。アスタキサンチンやトコトリエノールはその意味で,これからますます注目される商品になるでしょう。富士化学工業は常に現状に満足することなく、世の中が求めるものをいち早く察知し、困難な研究に挑戦して有用な商品開発に取り組んでいきます。
西暦 | ![]() |
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1998年 | 郷柿沢工場に密閉型スプレードライヤー1号CSD棟完成。 |
1999年 | FDA工場査察第6回目受審。 ハワイ・マウイ島にMicro Gaia Inc.を設立。 |
2000年 | アスタリールオイル(ヘマトコッカス藻抽出色素)およびトコトリールオイル(トコトリエノール)を発売開始。 子会社株式会社ナチュリル設立。 |
2004年 | FDA工場査察第7回目受審。 |
2006年 | 郷柿沢工場 工場管理棟完成。 創立60周年記念式典。 |
2010年 | アスタリールが米国FDAよりGRASの認証を取得。 アスタリールが2009年度フロスト&サリバン賞(健康補助食品原料部門)を受賞。 |
2012年 | アスタキサンチン事業を「アスタリール(AstaReal)」にブランド統一。 |
2016年 | 創立70周年記念式典。 |
2016年 | ハラール認証ならびにコーシャ認証を取得。 |
2017年 | 「オルダミン®注射用1g」「胃静脈瘤の退縮」の追加適応症で承認を取得。 |
(2019年~現在)
西暦 | ![]() |
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2019年 | 西田洋が代表取締役社長に就任。 |
2019年 | 消化性潰瘍治療薬「スクラルファート」事業承継。 |
2021年 | 滑川工場 事業開始。 |
2022年 | とやま女性活躍企業認定。 |
2023年 | 製剤第3棟 竣工。 |
2023年 | 「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定。 |
2024年 | 「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定。 |